葬儀場に行くまでの、霊柩車に乗る親族。遺影の写真。

祖母は、元気なころは、私の父・母と同居していました。

その後、病気で寝たきりになり、長い間入院していました。歩けているころは、何でも頑張る元気な祖母でした。

 

突然急変し、祖母は病院で亡くなりました。

その後一旦自宅に戻り、亡くなった祖母を囲み、親族でしばらく過ごしていました。

その後は、葬儀やさんが霊柩車で自宅へ迎えに来ることになっていました。

 

病気で危篤ではあったのですが、親族が亡くなるというのはある日突然訪れるもので、私の家族も親族も何が何だか分からずに、みんなでお葬式までの段取りを進めてくれていました。

祖母の長男である父が喪主なので、色々取り仕切る立場でした。

自宅で霊柩車を待っている間、祖母の昔について語り合ったり、涙したりしてみんなで葬儀やさんが来るのを待っていました。

 

その場にいたのは、祖母と同居していた私の父・母、嫁いでいて別世帯の叔母3人、でした。

その間に、祖母の遺影を決めようという話しになり、みんなで写真を1枚1枚見ながら、これがいい、あれがいい、と話したり、こんな事もあったね、と思い出話をしたりしていました。

 

最終的に何枚かの写真が候補として残りました。

それからは、話が思い出話に脱線したりして中々決まらなかったので、結局は、早く決めなきゃいけない、と嫁の立場の母が、「これにしよう」と言い出した写真に決まりました。

 

葬儀の後になんですが、祖母の娘である叔母のうちの1人が、「私はやっぱりこれが良かったな…」とボソッと言ったのを私は聞いてしまいました。

私は「その写真も良かったよね」としか言えませんでしたが、祖母の実娘である叔母も選びたかったろうな…と思うと、何とも言えない気持ちになりました。

でも、母は母で、葬儀の段取りとかいっぱいいっぱいで、どうしようもなかったんだと思います。

 

その後、自宅に葬儀やさんが霊柩車で迎えに来てくれました。

祖母を霊柩車に乗せた後、葬儀やさんが、「誰か、霊柩車に乗って、このまま葬儀場までいかれますか?それとも、ご家族は後からでも大丈夫ですよ。」と聞いてこられ、ほんとならば喪主の父が乗っていくべきなのですが、バタバタで準備ができていませんでした。

父が霊柩車に乗れないため、とっさに「後で車で追ってきますから、先に霊柩車だけ行っててください。」と言ってしまったら、叔母の1人が大変立腹して、「私が乗って行くから。1人にして霊柩車では行かせられない。」と言って霊柩車に乗って行ってしまいました。

 

その後葬儀場では普通に戻り、特に激しく揉めた訳ではなかったのですが、突然の悲しみに、みんながいっぱいいっぱいになってしまい起きた事で私は、少々戸惑いましたし、どうしていいか分からなくなってしまいました。

 

父としては、みんなの準備のことを考えて、先に行ってて、とお願いした優しさなのだろうけれど、誰かにお願いする、という選択肢がとっさのことで思いつかなかったのかもしれないけれど、叔母からしたら、自分の母を1人で霊柩車に乗って行かせるなんて有り得ない、という想いがこみ上げてきて、熱くなってしまったのかもしれません。

 

お互いの色々な想いや、その時の一瞬で決める責任、みたいなのもあったのかな?と思い、複雑な気持ちになりました。

お葬式なんて、そうそうあるものではないので、突然のことでみんな戸惑ってしまうし、そんな小さな揉め事は、アルアルなのかなと思ってしまいました。

 

亡くなった家族に対して、それぞれ色々な想いがあるからこその揉めた事だったので、その後はお互い普通に接していて、もちろん、当の本人達はすっかり忘れていることかもしれませんが、私にとっては、印象深いできごとでした。

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